2009年5月15日金曜日

緋色の国 vol.3

 どうKnightonline(ナイトオンライン)にか呼吸が落ち着くと、龍青は半ば叫ぶように言った。しかも咽せたのが相当苦しかったのだろう、「一端の武人」
の双眸(そうぼone1st rmtう)にもマビノギMabinogi rmt僅かに涙が滲(にじ)んでいた。
 一方の琉蓮はそんな龍青をshopping rmt無視して回想に耽る。
「トウタイが嘆いていた、『愛しの憐憐(りんりん)ちゃんを龍青の野郎にとられた』って。散々やけ酒に付き合わされたROSE(ローズオンライン) rmt
 うっ、と rmt息詰まって一瞬怯んだ龍青だったが、まだ潤む目尻を強く拭うと、どうにか自分の立場を守ろうと自らの正当
 あっさり爆弾を放棄した琉蓮に、今度はアトランティカ龍青が勿上网游 rmt食ってかかる。

「妓楼には……そりゃあ俺だって夜遊びぐらいする歳ですからね、行ったのは一度や二度じゃありませんよ。何か文句

でもあるんですか、あるなら言ってみれば良い!」

 これはもう、開き直っていると行った方が正しい。

 しかしながら次に琉蓮が発した言葉は、またもや龍青を唖然とさせるのに十分な威力を持っていた。

「いや、単純に私を差し置いて花街に遊びに行ったのが気に入らない。行くなら声ぐらいかけてくれたって良かったじゃ

ないか」

「何言ってるんですか、たまには皆主人抜きで騒ぎたいときだってあるんですよ。―――――って、はい?」

 十分な間の後、龍青はその間違いに気づいた。

 「私を差し置いて花街に行ったのが気に入らない」って……それは要するに、花街に行きたかったってことか……?

「主人抜きとか言っても、トウタイのやけ酒に付き合わされたのは私だ。結局巻き込んでいるじゃないか。あ、そういえ

ば、あの時はカイも一緒だったな」

「や、あの、ちょっと……」

「お前が憐憐ちゃんと楽しく過ごしていた分のツケが、遊びに行ってない私達に回って来ているのはどういうわけだろう

な?」

「ちょっと、待って! だからって、あなたを花街になんて連れて行けるわけないでしょうが! アレがどうゆう場所なの

か分かって言ってるんですか!?」 

 そうだ、連れて行けるわけがない。

 花街は女が男達に艶を売るところであって、断じて貴族の姫君が遊びに行くような所ではないのだ。

 守り役として、ここはきちんと諭さねば。そう決心し、拳を握りしめた龍青は今にも卓子の向こうへ乗り出さん勢いだ。

「いいですか、琉蓮さ……」

 ――その時だった。龍青が説教を始めようとしたのと時を同じくして、突然女の悲鳴が辺りに響いたのだ。

 その悲鳴に不穏なものを感じ取った琉蓮はほとんど反射のように立ち上がり、店の前へ飛び出す。龍青もすぐにその

後を追う。しかも席を立つと同時に、「お代はこれで」と財布を卓子に叩きつけるという手際の良さだ。同じように異変に

気づいたおかみさんと、厨房で作業していた店主も奥から出てくる。

 琉蓮と龍青が店の前に出ると、目の前を粗末な身なりをした男が走りすぎていくところだった。

 琉蓮が辺りを見回すと、幼子の手を引いたまま母親が動転した表情で立ちつくしていた。

「スリか」

 その様子から状況を把握した琉蓮は呟いた。

「――琉蓮様」

 同じく状況を掴んだ龍青が、逃げていく男の背を見失わないように目で追いながら琉蓮を呼んだ。一瞬だけ、横目で

琉蓮の表情を覗う。それに対して琉蓮が短く頷くと、龍青は素早く地面を蹴って男を追いかけた。

「大丈夫かい?」

 心配そうにそう言う茶屋のおかみさんの声が聞こえ、琉蓮が先ほどの親子を振り返ると、おかみさんが甲斐甲斐しく

二人を店の前に案内してくるところだった。

「二人とも、怪我は?」

 近づいて声をかけると、おかみさんが代わりに答える。

「どこも怪我しちゃいないようだ。不幸中の幸いってやつだね」

「それは良かった。盗人はすぐにでもあの男が捕らえてくるでしょう。盗られたものも、きっと取り返して差し上げますよ」

「……そ、そうですか。ありがとうございます」

 緊張した様子で、母親が頭を下げた。

「さあ、ひとまず店の中で休むと良い」

 再びおかみさんに促され、親子が店の中に入ろうとしたそのときだった。

「ぅうぎゃあーっ!!」

 今度は、男の断末魔の叫びが辺りに響き渡ったのだった。

「んなっ、何でぇ?」

「おやおや、今度は何だい……?」

 おかみさんと店主、親子もその声に一斉に振り返る。方向はさっき龍青が男を追っていった方だった。

 あまり良い予感はしない。琉蓮は腰に佩いている細身の剣を確かめるように掴むと、そのまま駆けだした。

「その二人を頼んだ!」

「あ、ああ。気をつけてお行きよ!」 

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