2009年6月5日金曜日

緋色の国vol.5

「先one1stほどの男、やはり渓(け rmtい)国からの流民のようです」
 長椅子prius rmtの端に座り頬杖をついたまま、琉蓮は訊いた。

「国境付近では、渓からの流民の数は以前にも増して一層増え続けているそうです。出来る限り支援もしているようで

すが、宋州の民の安全のためには身元の知れない者達を易々と州内へ入れるわけにもいきませんので、西郭からの

指示を仰ぎたい、と」

 尚恭が言い終えると、彼と共にこの部屋へとやって来ていた、こちらも高位の武官姿の男――悠臣(ゆうしん)が、や

や面倒くさそうに口を開いた。

「さっきの親子にも話を聞いたが、どうやらこっちも渓から逃げてきたらしい。女一人、子一人で遙々西郭にまで逃げて

くるぐらいだ、――あちらさん、思ったよりヤバいかもな」

「そうか。親子はまだここに?」

0 件のコメント:

コメントを投稿